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03月15日-代表質問-03号

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  1. 古河市議会 2016-03-15
    03月15日-代表質問-03号


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    平成28年  3月 定例会(第1回)        平成28年第1回古河市議会定例会会議録 第3号平成28年3月15日(火曜日)                                     議 事 日 程 第3号  平成28年3月15日(火曜日)午前10時開議第1 開  議                                      第2 代表質問                                      第3 散  会                                                                           本日の会議に付した事件日程第1 開  議                                    日程第2 代表質問                                    日程第3 散  会                                                                         出 席 議 員    議 長   佐 藤   泉 君   │    13番   園 部 増 治 君    副議長   生 沼   繁 君   │    14番   長 浜 音 一 君     1番   秋 山 政 明 君   │    15番   赤 坂 育 男 君     2番   稲 葉 貴 大 君   │    16番   増 田   悟 君     3番   靏 見 久美子 君   │    17番   倉 持 健 一 君     5番   秋 庭   繁 君   │    18番   針 谷   力 君     6番   高 橋 秀 彰 君   │    19番   渡 邊 澄 夫 君     7番   佐 藤   稔 君   │    20番   四 本 博 文 君    10番   落 合 康 之 君   │    21番   黒 川 輝 男 君    11番   渡 辺 松 男 君   │    23番   小森谷 英 雄 君    12番   鈴 木   隆 君   │    24番   山 腰   進 君                                     欠 席 議 員     4番   大 島 信 夫 君   │    22番   並 木   寛 君                                     説明のため出席した者   市  長   菅 谷 憲一郎 君   │   副 市 長   山 口 裕 之 君                      │                      市  長   鈴 木   誠 君   │   子 ど も   是 枝 慶 郎 君   公 室 長               │   部  長                                  │                      総務部長   秋 山 哲 男 君   │   産業部長   岩 瀬 孝 夫 君   財政部長   大 出   豊 君   │   建設部長   並 木 準 一 君                      │                      市  民   渡 沼   博 君   │   上下水道   小 林 克 夫 君   サービス               │   部  長               部  長               │                                         │                      環境安全   竹 澤 俊 一 君   │   教  育   佐 川 康 二 君   部  長               │   委 員 会               兼 危 機               │   教 育 長               管 理 監               │                                         │                      文  化   秋 葉 邦 之 君   │   教  育   三 田 久 男 君   スポーツ               │   委 員 会               部  長               │   教育部長                                  │                      健康福祉   田 沢 道 則 君   │                      部  長               │                                                        議会事務局職員出席者   事務局長   鈴 木 一 雄 君   │   主  幹   梅 本 俊 明 君                      │                      参 事 兼   中 川   浩 君   │   主  幹   須 田 祐 介 君   次  長               │                                         │                      次長補佐   倉 持   豊 君   │   主  事   德 竹 愛 美 君   兼 議 事               │                      調査係長               │                                         │                      議  会   谷 口   恵 君   │                      総務係長               │                                                        平成28年3月15日(火曜日)午前10時 零分開議          〔議長佐藤 泉議員議長席に着く〕 △日程第1 開議の宣告 ○議長(佐藤泉君) ただいまの出席議員は22名であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △日程第2 代表質問 ○議長(佐藤泉君) これより議事に入ります。 これより代表質問を行います。 念のため申し上げます。代表質問の回数については、先例により2回までとなっております。また、質問に当たり残時間の表示がありますので、御承知おき願います。 初めに、明政会を代表して、落合康之議員の発言を許します。 なお、発言時間は20分です。          〔10番落合康之議員登壇〕 ◆10番(落合康之君) 皆さん、おはようございます。明政会落合康之でございます。東日本大震災が発生して5年が経過いたしました。また、昨年9月の大雨による洪水では特に常総市が大きな被害を受けました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災地の一日も早い復興を願うものであります。 さて、今回は代表質問であります。大局的見地から、施政方針について質問及び意見を申し上げたいと思います。 さまざまな事情があり、古河市の神輿まつりが中止され、はや5年がたちました。平成28年第1回定例会代表質問は、二元代表制の一翼を担うものとして、神輿まつりをテーマとし、市長と論戦を交わすことといたしました。先日国勢調査報告が発表され、残念ながら古河市も人口減となっていることがわかりました。この流れをとめ、古河市に活気を取り戻すためにも、若い中高生のお力をおかりしていく必要があります。成長著しいつくば市や守谷市になくて古河市にあるもの、それは紛れもなく歴史であります。そして、観光資源として埋もれてしまっているもの、それは古河市民号であると思います。 先日筑西市で議員の勉強会があり、そのとき講師の先生が地方創生のヒントを与えてくれました。自分の住む地域に誇りを持てること、私もそう考えました。古河市で何が考えられるか。帰りの車の中で1時間ほど考えてみました。古河市が誇る古河市民号を使い、子供たちにこれまで以上に郷土愛を持ってもらうことができれば、将来古河市に住み続ける人が少しでもふえ続けるのではないか。自分の子供や孫がお祭りに参加すれば、お父さんやお母さんを初めとして、おじいちゃん、おばあちゃんまでが見に来て、お祭りを盛り上げてくれます。一人の魅力ある担ぎ手が4人も6人もの観客を呼び寄せてくれるのであります。 さらに、インバウンドに目を向けてみます。先日の朝日新聞「経済気象台」という欄に、昨年、来訪した外国人旅行者数が1,973万人に上り、訪日客の旅行消費額が約3.5兆円に上り、日本の電子部品の輸出額に匹敵するという情報がございました。私は旅行会社回し者ではありませんが、ぜひこの外国人旅行者ツアーを古河市まで持ってきて、みこしを体験してもらい、日本の文化理解の一助としていただきたいと思います。もちろん市内のホテル、旅館に宿泊してもらうことが条件であり、古河市への経済効果も期待できます。 そこでお尋ねいたします。「華のある都市(まち)古河」を実現するために、地方創生の取り組みとあわせて、地域観光モデルツアーを充実させていきたいと思います。そのために神輿まつりを復活させるべきだと思います。担ぎ手は募集するのでなく、市内の中学生高校生にお願いし、郷土に対する理解を深めさせ、自分の地域は自分たちが盛り上げていくのだという気持ちを醸成させていくことで、これからの古河市を担って立つ若者を育てる上でもとても大切なことであると認識するからであります。古河市を愛する子供たちがふえれば、古河市に長く住みたいと思う気持ちも、少しずつではありますが、芽生えてまいります。だめな理由を並べるのではなく、どうやったらうまくいくのか一生懸命考えている会派の意見をくみ上げて、実際に行動に移していくのが、賢明な市長が一番行うべきことだと私は信じて疑いません。 さらに、このイベントは、外国人観光客には体験型ツアーとしてうってつけのものであります。世界広しといえども、神輿まつりの文化を持つ国は我が国日本だけであります。先ほども申し上げましたが、私は旅行会社回し者でも何でもありませんが、日中は例えば東京観光をされた外国人旅行客が、夕方から行われる古河市の神輿まつりに参加できるツアー旅行会社タッグを組んで行えば、市内での消費も期待できます。宿泊地を必ず古河市内ホテル、旅館とすることを条件とし、はんてんの貸し出しを行うことで事足ります。外国人旅行者たちは必ずと言っていいくらいインターネットで情報を拡散し、また逆にインターネットで情報を収集しています。古河市の祭りが拡散されることによって、さらなるインバウンドも期待できます。神輿まつり花火大会とを2週連続で行うのが難しければ、花火大会の日に神輿まつりを行うのも一つの方法だと思います。失敗を恐れず、やらない理由を考えない。賢明な菅谷市長の御判断は14万人の古河市民が見ております。すばらしい御答弁をいただけることを願って、1回目の質問といたします。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 落合康之議員の質問にお答えします。 確かに議員おっしゃるように、つくば市あるいは守谷市、茨城県においてはこの2つだけがこれから人口が増加するだろうとの予想であります。ほかは全部減少する。その要因は、若者がいなくなる、20代、30代がいなくなるということですが、これにつきましても、やはりつくば市、守谷市になくて古河市にあるもの、議員の御指摘のとおりであります。伝統、文化であります。その一つがみこしでもあると思います。 これにつきまして、議員もおわかりのように、雀神社のあの祭り、古河市西口まで練り歩いた経緯が過去にありますけれども、イベントが自粛されたのは、暴力団等のいわゆる介入とも思われるような、暴力団排除条例が施行されてから、これが、祭りがそこにつながってはいけないという観光協会の思いもあったようであります。詳しい経過は、私もわかりませんが、しかしいわゆるこの古河市民号、これにつきましては、警察の強い要請からこれは出なくなったということを聞きまして、これにつきましても私も警察に確認しました。そうしましたところ、やはり暴力団排除条例ができてから、そこに祭りがつながってはいけないという思いから観光協会ではこれを中止にしたと、そういう経緯があるようです。 ただ、議員おっしゃるように、インバウンドを見ると、外国人が日本を見るのに、ほかになくて日本だけにある、これはいにしえから、やはりみこしもその大きな魅力の一つと思います。地域観光モデルツアーとするのも一考かと思いまして、また若者に郷土愛を、その思いも議員と私も同じであります。例えば、テレビなども「YOUは何しに日本へ?」なんてあるけれども、「YOUは何しに古河市へ?」なんて報じられるよう、そうなったらいいなと思いますが、ではこの古河市の魅力は何か。やはりそのみこし等も一つだと思います。 そんな面におきまして、中学生高校生に担がせてはいかがかとありますが、これにつきましては少し勉強させていただきます。何せ1トンもの大きなみこしなので、もしおっこちたときに、ふなれな担ぎ手がやった場合に死亡事故まで発生したら大変なので、それ相当の訓練をした人が約200人ぐらいいないとあれは担げないと思います。そんな面で、若い人がどんな形で参加できるか、これから議員とともに勉強させていただきます。ただ、その中学生高校生を巻き込む、これも必要かと思います。 いずれにしましても、このみこし渡御も一つの大きな魅力と思います。これにつきましては、職員とともに観光協会を交え、市民の意見を聞きながら検討してまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 佐川教育長。 ◎教育長佐川康二君) 落合康之議員の質問にお答えしたいと思います。 みこしというのは、日本の文化の中ですばらしいものだと思います。私も子供のころ、そういったことで楽しみに待っていた経緯はあります。大人のみこしというか、古河市民号ですと、中学生高校生ですと多少の危険も考えられますので、先ほど菅谷市長が答弁したように、そういった面を十分検討し、特にみこしは、時々わざと落とすのだと、そういう作業もするときがあるようですので、そういった場合の対応の仕方等も含めて子供たちと十分お祭りの歴史を勉強しながら、実際に参加できるような方向があれば、ぜひ参加させたいと思います。 そんなことで、これから十分検討していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 落合康之議員の再質問を許します。 ◆10番(落合康之君) 菅谷市長からちょっと前向きではない御答弁だったものですから、ちょっと寂しいなというふうに感じました。 祭りが暴力団につながってはいけないという、警察の強い要請だったということなのですけれども、これは古河市観光協会または「広報古河」の前の記事をコピーしてきたものなのですけれども、そういった方々にも参加してくださいと要請を出したのが古河市であります。担ぎ手を募集していますというふうに広報して、そんな人が入ってきたから祭りを中止するというのは本末転倒な話であって、ですから私が申し上げているとおり、担ぎ手を中学生高校生。それだけでは危険だと。1トンもある。100人で担げば、10キログラムですから、中学生でも高校生でも担げないことはない。10キログラムだったら、物理的に、どう考えたって、部活動をやっている子たちや体格のいい子たちに、選抜チームではないですけれども、お願いをして担ぐということで事足りるのではないかなと思います。そういった反社会的な人が入ってくるからこれを中止したという経緯があるのであれば、申しわけないですけれども、もうそういったこととは関係がない中学生高校生。体格がもう整っているでしょう。高等学校、上級生にもなってくれば、みんな、部活動や何かをやりながら体を鍛えている子たちもおります。さらに、古河市には職員が、若い職員もいますので、その方々にもお手伝いをいただく。自衛隊にも御協力いただくことも一つの方法だと思います。一般公募だけをやめればこの話は片づく話でありますので、そこのところだけきちんともう一度精査していくことが大切なのではないかなというふうに思います。 担ぎ手を募集していて、そういう方々が入ってきてしまう。募集するから、そこに問題が起こるわけです。その根元的なものをきちんと断って、このお祭りが非常にすばらしくきれいなものなのだということで、新しい歴史をつくる。菅谷市長が古河市の新しい歴史をつくる。今までの歴史をさらによくするという決断をここでされてもいいのではないかなというふうに私は思います。 先ほど議場コンサートがございました。傍聴席にいっぱいの方がいらっしゃいました。そういったように、本当にいいものというのは人を引きつけて、いろんな人、いっぱい人がやってきてくれる。そういうようなにぎわいのある、「華のある都市(まち)古河」をつくるのだと市長が施政方針でおっしゃっていました。では、どうするのかと、私もない知恵を絞って、今一生懸命お話をさせていただいております。神輿まつりは、本当にこれは、単なる、私の提言するものの一例ではありますけれども、そういった形でできないかどうか。できるか、できないかとか、そういう話ではなくて、やると。試行的にでも、この夏からちょっと一回やってみたいよと。そのために、セクションを挙げて全体で頑張っていくのだというような、やっぱり菅谷市長のお気持ちがあって、新しい歴史をつくる、そういった気持ちが私は大切なものではないかなというふうに思います。警察がやめろと言ったからやめる。それはやらない理由であって、クリエーティブな御発想をお持ちである菅谷市長がそのような御答弁をされるのは、私はすごく悲しく思いますので、ぜひそこのところはいいお話できょうまとめていきたいなと思っております。 それと、今旅行会社等を使って市内の観光資源を発掘される作業をセクションで行っているというお話をお伺いいたしましたが、この間ちょっとテレビを見ていたときに、おもしろいことを言っていらっしゃる方がいたので、メモしてみました。自分のまちと似たようなまちを見てもつまらない。そうですよね。どう考えたって、古河市も野木町も、この周りにおいても、似たような風景ができ上がっている。そのようなところを見てもつまらない。では、古河市って何だ。古河市も5年間もとめてしまっていますけれども、古河市民号を出してみたらば、自分のところではできないけれども、古河市ならできる。いろいろなことが今度できると思うのですけれども、そこら辺についてしっかりと菅谷市長としてはお考えをいただきたい。 そして、観光協会と市は別ものでありますけれども、市のほうからきちんと観光協会タッグを組んで、まちをもう一度華やかなものにするという心意気が必要なのではないかなというふうに私は考えております。 これは非常に残念なお話ですけれども、この古河市民号が中止になったとき、菅谷市長県議会議員であって、中止にしたのは前の市長です。菅谷市長は非常にクリエーティブな発想を持っていらっしゃいますので、前の市長がとめたものを、今度は私が新しい歴史をつくるのだと、そういうような気概を持って、古河市を、このまちをもう一度華のあるまちにしていただきたい。私はそう願ってやみません。このまま、前の市長が中止というふうに掲げたこの案件を中止のままでいいのか。やっぱり私は菅谷市長だったらできると思いますので、ぜひいい答弁をいただきたい。これは将来、10年、20年、30年、40年、50年先にもやはりつながる新しい歴史です。菅谷市長が新しくみこしを、古河市民号子供たちに担がせてくれたから、50年後の古河市は人口が何万人ふえたと、そういうような話にでもなれば、田中角栄ではないですけれども、駅前に銅像でも建つと思います。それぐらいの気概を持って、私はこういった話をさせていただいております。別に私は菅谷市長のブレーンでも何でもありませんけれども、その点についてしっかりと菅谷市長佐川教育長と御協力をいただいて、市を挙げてこのまちをもう一度華のあるまちとするためにも、しっかりとこの点について御検討いただき、いい回答が得られることを心から御祈念を申し上げまして、私の明政会の意見とさせていただきます。御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 落合康之議員に叱咤激励いただきました。ありがとうございます。 この担ぎ手の募集なのですが、かつては担ぎ手を募集したのだろうと思います。これにつきまして、今初めて聞きました。そんな中、確かに、募集したということは、担ぎ手がいないということでやったのだろうと思いますが、実は観光協会でも、出したいという人と出したくないという人、二分されております。これは出すべきだ、その意見もごもっともだし、出さないほうがいいというのは、これは警察への配慮だと思います。やはり警察を無視できなくて、いろんなイベントをやるときに警察の協力は欠かせません。ですから、警察もここのところを何とかしてというと、これは無視できません。そんな面で、これは十分頭に入れながら、議員おっしゃるように反社会的な人が入らない方法。先ほどの中学生高校生、今なるほどなと思ったのですが、一つの提案だと思います。古河市の職員あるいは自衛隊、確かにそうです。前は自衛隊の方とちょっとトラブルがあったと聞きました。これは一般の募集の中からあったのだろうと思いますが、全くほかの人が入れない形でこの古河市民号が出されるのであれば、これは可能と思います。ただ、1トンのみこしを100人で担ぐから、1人10キログラムというのはちょっと、これは計算上であって、ぶら下がっている人もいるので、非常に何倍も重くなるのです。私はみこしが大好きなので。ですから、何人必要かとか、この辺のことは非常に難しいのですが、ただ相当訓練しないとみこしは担げないと思います。 そんな中、どうやったらできるか、これは考えてもおもしろいかと思いますし、古河市の雀神社に、あそこにみこしを置きっぱなし、これは非常に寂しい気がします。どうやったらできるか観光協会とも話し合ってまいりますし、また市民の御意見をいただきながら、前向きにこれは考えてまいります。よろしくお願いします。 ○議長(佐藤泉君) 佐川教育長。 ◎教育長佐川康二君) 先ほどのことですが、古河市において、小学生は「古河の時間」ということで、古河市の歴史を勉強しております。そういう中には当然、古河市民号があって、こういうふうに盛り上がったときがあったということが記されております。中学生高校生にはそういったベースがありますので、そのベースの上で、自分たちが参加したらどうなのだろう、そういったことも検討をするような機会ができたらいいなと思います。そういう意味で、古河市民号復活が盛り上がれば、ぜひ中学生高校生にも参加を呼びかけたいと思います。どうも御提案ありがとうございます。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 以上で、明政会落合康之議員代表質問を終了いたします。 次に、古河維新の会を代表して、増田 悟議員の発言を許します。 なお、発言時間は20分です。          〔16番増田 悟議員登壇〕 ◆16番(増田悟君) 皆さん、こんにちは。16番、古河維新の会、増田 悟です。さきの通告書に従いまして代表質問をいたします。つきましては、執行部の明確な答弁をよろしくお願いいたします。 それでは、質問の前に、東日本大震災が発生し、去る3月11日で5年がたちました。また、昨年9月に発生した関東、東北を襲った豪雨では、常総市において鬼怒川の決壊や、古河市においても西仁連川の決壊、また宮戸川の決壊などにより、家屋や農作物などに甚大な被害を受けました。5年前の震災、また昨年の9月の豪雨により被災されました方々に対し、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を願うものであります。 それでは、本題に入ります。 市長の施政方針の中にあります生活環境についての災害時における避難者支援について。災害時における避難者支援の充実、市内3地区の備蓄倉庫について。1、3地区で何カ所備蓄倉庫を設置するのか。また、水や食料、毛布、医薬品、生活用品は何人分の備蓄か。3番目に、医療の関係、病院等との協定について伺います。  次に、防災行政無線、防災ラジオについて伺います。本年度、利根川、渡良瀬川沿いに防災行政無線を25基設置したということで、また引き続き同沿線に15基を増設、さらに市民への情報伝達を推進するため行政自治会全20地区長に防災ラジオを配備するということでありますが、そこで伺います。防災行政無線の1基の金額について。2番目、防災ラジオ1台の金額について。 また、防災ラジオ送信施設について伺います。坂東市が防災ラジオ導入ということで、NHK水戸放送局「茨城ニュース」の中で、昨年9月の関東・東北豪雨で避難情報などを伝える防災行政無線が雨の音や風が強かったために、なかなか聞こえなかったということで、住民から聞こえないという声があったということから、茨城県坂東市では情報を確実に伝えるため、防災ラジオを全世帯に配備する方針を固めたということです。避難情報を伝える防災ラジオを市内の全世帯に当たるおよそ2万世帯に配備する方針を固めたということでしたが、防災ラジオは情報を受けると、電源が入ってなくても自動的に起動し、繰り返し聞くこともできるということで、市では世帯ごとに1台3,000円程度で購入してもらう形で配備することにしている。初めに利根川沿いの世帯におよそ2,000台が配備されるということであります。坂東市は、ことし11月に完成予定の新しい市庁舎に送信施設を設置する費用など1億2,000万円余りを、新年度の当初予算に盛り込んだということであります。 そこで伺います。先ほども言いましたが、防災行政無線1基の金額、また防災ラジオ1台の金額、防災ラジオ送信施設について伺います。 次に、道路冠水マップについて伺います。関東・東北豪雨により古河市内道路通行どめの箇所が、道路冠水が44カ所、その他冠水または昨年の9月の関東・東北地方豪雨時の教訓を生かし、道路の通行どめ、冠水箇所のマップの作成はしているのか伺います。 また、道路冠水箇所の今後のかさ上げなどについて伺います。昨年の豪雨により、古河・総和・三和地区の東西を結ぶ市道、県道、国道のあらましの道路が冠水により通行どめになったわけであります。筑西幹線柳橋恩名線のみが通行可能ということで、常総市やその他の市への救援物資、水や食料等の運搬に道路の寸断で大きな影響を及ぼしたことと思いますが、今回の災害対応を検証し、また教訓により、これからもいつ起きるかわからない災害に対して、冠水等で通行どめになった箇所に早急にかさ上げなどの必要があると思いますが、御所見を伺います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 増田 悟議員の質問にお答えします。 まず、災害時における避難者支援、これにつきましては備蓄倉庫の設置箇所数でありますが、予定しているのはまず3つです。はなももプラザ、それから中央運動公園の古河はなもも体育館、そして三和地区の健康ふれあいスポーツセンターです。平成29年から小中学校で避難所となっている場所ですね、ここに年次計画で整備してまいります。 備蓄の全体計画ですが、32カ所、収容人数は約2万3,000人収容できます。4万6,000食対象としています。ただ、これは2日間分見るのですが、大体1日分でも間に合うと思います。といいますのは、そういう災害時における応援体制、その日のうちというよりも、翌日には全国各地からいろんな物資が届きます。これを受け付けるほうがむしろ大変で、それをどこにおさめるか、これで常総市も相当悩みました。そんな面で、備蓄は1日もしくは2日あれば十分と思いますが、災害のときにはすぐにほかから来ると思いますので、それにつきましては安心と思います。 また、大規模災害、このときの医療体制であります。これはDMAT、これは48時間以内で活動する医療チームです。この後に日本医師会の災害医療チームのJMAT、これも派遣される体制が整っております。また、古河赤十字病院、これは災害拠点病院としての指定を受けております。また、古河市の地域防災計画、これにつきましては市及び医療機関と平常時よりも救護活動の備え、これは明記されております。これは法律で明記されておりますけれども、今後古河市も医療機関とのこういう連携、提携をしてまいります。契約締結に向けてその準備を進めております。 次に、防災行政無線ですが、議員の住んでいらっしゃる三和地区、現在70基入っています。これは合併前から入っておりまして、総和・古河地区には入っておりません。そんな面で最も危険とされるのが古河地区の思川、そして利根川に近いところです。古河地区の6割がこれに当たると思いますけれども、また総和地区の利根川沿いであります。ここに防災行政無線を設置してまいります。ただ、議員おっしゃいますように、大雨の日とか大風が吹く、このときには防災行政無線は非常に聞きづらいです。そのために、これをよく聞けなかったよ、何を言っているかわからなかったよ、こういう人のために電話の自動応答装置をつけますので、市役所の中に、この電話番号にかければ何を話したかすぐわかりますよという、これを設置してまいります。そうすれば、これから、今どういう状況なのだろう、これからどうなるのだろうというその不安な思いが多少なりとも払拭されると思います。 また、防災行政無線、1基当たり現在見積もっているのは大体560万円かかると思います。 また、防災ラジオ、これにつきましても、議員おっしゃるように、坂東市あるいは境町でもやっていますが、例えば境町も全戸に入っています。ただ、1台単価1万6,740円、これは境町、今から20年前に入っております。20年前の価格ですが、そのとき約8,000戸、全戸目指したのですが、8,000戸入れて、このとき1億3,390万円かかったので、その後は入っていません。坂東市も、議員おっしゃるように準備しています。 ただ、防災ラジオでありますけれども、アナログなのですね。もうアナログは終わります。ですから、6年後には終わってしまうので、どんなものを買っても全くもう使えなくなって、廃棄するしかありません。ですから、例えば古河市、全く同じように今見積もって、この防災ラジオがあるのですが、1台が2万円を超えます。これで計算しますと、古河市の場合、全戸に配布すると12億円かかります。6年後に没になると全て捨てることになりまして、新しいのを買わなければなりません。ですから、今現在計画している防災ラジオの1台当たり単価2万520円の見積もりが出ているのですが、これは非常に難しいと思います。ただ、調べましたら日立市が一番安くて、ここは1台で3,000円ぐらいなのが入っているのですが、3,600円、しかしこれもアナログですから、期限が限られている。全戸にするかどうかはまだ迷っているけれども、今現在は9,000台入れているということであります。どうするか、これから、費用対効果というよりも、まず入れるべきか入れないべきか、違う方法があるか、十分検討してまいりたいと思います。 また、利根川、渡良瀬川の浸水想定地域、ここに思川の氾濫によるハザードマップは加えていませんでしたので、今利根川、渡良瀬川だけの氾濫時のハザードマップに、思川が氾濫したらどうなるか、これを加えたものを新しく市民に配布いたします。その準備をしております。このときに道路冠水、今回も44カ所あちこちで冠水しまして、この道路はこの区間が冠水しますよ、道路に赤いラインを入れたり、冠水場所を市民の方にわかってもらうように明示してまいります。 それから、行政自治会の組織、例えば第1地区ですよとか第2地区ですよ、この地区がわからなくて、この問い合わせの電話が殺到しました。自分の住んでいる地区がわからない。そんな面で、職員や行政ではわかっていても、住んでいる方はまずそこに関心が余りないので、わからないのですね。ですから、これにつきましても、そのハザードマップに明記してまいります。 また、市内44カ所冠水したのですが、古河地区から三和地区まで延びる道路、やはり連絡が全く途絶えてしまうと、救急車も消防車も行き来できなくなったり、いろんな面で不便です。そんな面で冠水しない道路、今回見てみますと筑西幹線道路とつくば古河線がほとんど冠水していないので、一部冠水した場所を、今回議員おっしゃるように道路を盛り上げた形で計画していますので、これはすぐに実行してまいります。 以上述べさせていただきました。答弁漏れがありましたならば、言ってください。
    ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 増田 悟議員の再質問を許します。 ◆16番(増田悟君) 御答弁ありがとうございました。それでは、2回目の質問を自席より伺います。 災害時における避難者支援の充実については、市内3地区の備蓄倉庫は、はなももプラザ、また古河はなもも体育館、三和健康ふれあいスポーツセンターということで3カ所ですか。そのほかに細かいところは何カ所かあるのですか。それについて、もう一度伺いたいと思います。 この3地区が行政主導ですか、各行政区で、自治会を初めコミュニティー団体において、自主防災訓練等を、自主的に訓練するようなことを周知しているのかですね。防災知識を身につけていただいておけば、災害時における、災害が最小限に防げるものと思いますが、これは通告書にないと思いますが、できれば御所見を伺いたいと思います。 また、水や食料、毛布、医薬品、生活用品ですけれども、これは備蓄32カ所で2万3,000人分ぐらいということでありますが、これは1日分なのか、もう一度伺いたいと思います。 また、医療関係でありますが、病院との協定についてですが、病院などと連携していくということであります。また、災害救助法により、災害対策本部もできるのか伺いたいと思います。 また、防災ラジオについてはアナログからまた変わってしまうといろいろとあるということでありますので、何がいいか、どれが一番、どの機種がいいか検討していただいて、変わってしまってはまた使えなくなってしまうということもありますので、引き続き御検討いただきたいと思います。 あとは、引き続き利根川、渡良瀬川沿線に15基増設するということで、この防災行政無線、この金額は1台561万6,000円ですか。15基では8,424万円ということでありますが、豪雨や強風により余り聞こえないということで、家の中に入っていると、今の住宅は機密性がちゃんとしていますので、そういうところもあると思いますので、川の沿線では、先ほどお話ししました防災ラジオ、これは電源が切ってあっても、そのときには聞こえるということで、またよく聞こえなかったときにはもう一度聞き直しもできるということでありますので、沿線の住宅地にはなるべく配備していただきたいと思いますので、その点についてもう一度伺いたいと思います。 また、送信施設は今の防災無線施設で使用できるのか、もう一度伺いたいと思います。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 質問にお答えします。 まず備蓄倉庫、3カ所以外はとの質問でありますけれども、備蓄倉庫としてはありません。ただ、避難所となっている体育館その他等の備蓄、あるいはそこに運ぶための備蓄、市役所のそういうものはしております。備蓄倉庫そのものはありますけれども、はっきりと、これは備蓄倉庫ですよ、古河地区、総和地区、三和地区と定めたものについてはないということです。備蓄はされております。 また、自主防災訓練、これは議員おっしゃるように、必要であります。この間も諸川小学校で初めてあの地区のをやっていただきました。本当にありがたかったです。市民の方、参加された方は意識が全く違ってまいります。これにつきましては、ぜひ各地区でやっていただければと思います。 また、先ほどの防災備蓄につき何日分かというような質問ですが、先ほどお答えしましたので、これにつきましては省かせていただきます。 また、医療機関との連携ですが、これにつきましても先ほどお答えしたとおりであります。 災害救助法の適用、これにつきましても、今回のは適用されたところと適用されなかったところとありますが、できる限り適用されないような状態が望ましいのですが、それなりの被害が出たら適用されると思います。そんな面で、国も県もそこに目を向けてくれると思います。 また、防災行政無線、1基560万円、非常に高いだろうというような御指摘でありますが、まさにそのとおりです。ただ、議員の住む三和地区でも70基入っていますから、当時高かったろうと思います。その三和地区も、私が市長になってから、もっと増設してくれという要望が幾つも出ます。これは地域のタウンミーティング、聞き取れない、非常に聞こえないので増設してくれ、要望が出ています。ただ、三和地区におきましては、本当はこういう想定はいけないのですが、もし利根川が決壊しても、堤防が決壊しても三和地区はほとんど浸水するところはありません。よほど低いところでなければありません。そんな面で、三和地区ではこれは違う目的の防災無線と思いますが、そんな面で、古河地区、そして総和地区の思川、そして利根川沿線に優先して入れてまいりたい。 それでまた、災害時の連絡で完全はありません。どんな形をやっても、聞こえない人には聞こえないし、わからない人はわからない。これはいろんな状況にあるのです。その人が例えばうるさいところで仕事をしていて、全然聞こえなかったよとか、耳が遠いとか、いろんな状況にあろうと思います。防災無線のすぐ下にいても、わからない人はわからないと思いますので、だからいろんな方法を使って、宣伝カーを回してみたり、この防災ラジオもそうだと思いますが、とりあえずあらゆる手を使って、そして市民に知らせる。ですから、これを行政もやりますが、それはあくまでお金がかかることなので、できる限りそういうときには市民が、先ほど言ったように、電話で市役所に問い合わせれば、そこで自動的に答えるようになっています。こういう状況で、こうなっていますとか聞けますので、そのように努めていただければと思います。 最後に、議員の利根川沿いあるいは思川、渡良瀬川沿いに防災ラジオをできるだけ配置してほしいという願いですが、それにつきましても、議員のおっしゃるように、これは検討しなければなりませんが、ただその中で費用対効果。何せあと6年後には配ったものが全部没になって、使えなくなります。アナログ放送ですから、アナログ回線ですから。そんな面で、どうしたらいいかちょっと勉強させてください。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 以上で、古河維新の会、増田 悟議員代表質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。          午前10時52分休憩                                               午前11時 6分開議 ○議長(佐藤泉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、政策研究会を代表して、生沼 繁議員の発言を許します。 なお、発言時間は30分です。          〔8番生沼 繁議員登壇〕 ◆8番(生沼繁君) 8番、政策研究会の生沼 繁です。政策研究会を代表いたしまして、施政方針の中から都市基盤について質問いたします。 質問に入る前に、東日本大震災から5年たちましたが、いまだに行方不明者2万5,000人以上の方、17万4,000人以上の方が避難生活を余儀なくされている現状を報道で見たり聞いたりしたとき、目頭が熱くなることがあります。また、鬼怒川の決壊により被災された皆様の一日も早い復興をお祈りいたします。 それでは、質問に入ります。古河駅東部土地区画整理事業について、早期に完成を実現するためには菅谷市長はどのように考えているのか伺います。具体的な質問内容として、6点について伺いたいと思います。 1点目は、よく耳にするコンパクトシティーの概念です。その背景には、市街地の空洞化、人口減少、少子高齢化、経済的合理性、環境問題などがあると言われています。メリットとして、生活に必要な公共施設が集約され、アクセスが容易になって利便性が高まるなど挙げられると考えられます。 一方、デメリットも、居住地域を制限し、住環境に弊害をもたらし、プライバシーの侵害や近隣のトラブル、高層化による日照不足などが考えられます。コンパクトシティーに対しどのように捉えているのか、お伺いいたします。 2点目は、事業の完成に向けてのタイムスケジュールです。平成10年3月17日に事業許可が得られ、古河・総和接点地区土地区画整理事業として平成19年度完成を目指し、スタートいたしましたが、社会情勢の変化や不良土の産業廃棄物処理など事業が思うように進まず、大幅に進捗がおくれてしまっている中、現在までに県道古河総和線より南側である古河赤十字病院や古河第三中学校のある第5工区が整備され、供用開始になっておりますが、未整備となっている第1工区から第4工区です。春から秋にかけて雑草が生い茂り、冬はその草木が枯れ、防犯、防災面も不安だと地権者の方や市民の声が多く聞こえます。一部インフラ整備や宅地供用が進められておりますが、まだまだ工事完成には見る限りほど遠く感じます。十間通りと交わる向堀川周辺の南側の事業地は移転、建物の解体工事も終了し、北側の事業地の移転や向堀川の河川の整備、十間通りの橋のかけかえなど、プロセスについて今後の計画を伺います。 3点目は、まちづくりの中での形態としての考えです。都心から60キロメートルの地域であり、古河駅に近く、道路のアクセスもよく、商業地域や公共施設など広い敷地の確保が容易であり、また優良な住宅地としての利用や、向堀川やその堤防を利用しての市民の憩える場所や、季節を感じながら散歩コースとしても利用できる古河市の核となる地域かと思いますが、市の描いている将来のイメージはどのようなものか伺います。 4点目は、地権者との合意形成であります。タイムスケジュールの中で触れましたが、大幅におくれ、地権者の方は半ば諦めてしまい、投げやりになってしまっているような状況でありますが、これから事業を進めていく中で地権者や市民の声を聞き、土地利用を納得のいく方法で整備していかなければなりませんが、この合意形成について伺います。 5点目は、財源の確保です。土地区画整理事業は、土地を持っている方に公平に一部土地を出し合っていただき、道路や公園をつくり整備する公共減歩と、事業費を生み出すための保留地減歩がありますが、その保留地は現在地価の下落により、事業をスタートさせたときの半分くらいになってしまっております。総事業費約205億円の事業費の中、現在までに約85億円が執行され、残り120億円となっておりますが、現在の販売価格で全て保留地を販売しても約50億円であります。不足する多額となる財源の確保について、国や県から財源を引き出す手法があるのか伺います。 6点目は、保留地の処分方法です。供用開始になった第5工区内の販売がなかなか思うように売れない。その間、除草など管理費ばかりに負担がかかり、一方では地価が下がってしまっている。そんな中、当初約13万3,000平米の保留地を第8回の事業計画の変更で15万4,000平米と、2万1,000平米ふえましたが、現在までの売約済みは3万6,600平米であり、残り11万7,400平米をどう売却していくか伺いまして、1回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 生沼 繁議員の質問にお答えします。 まず、コンパクトシティーの概念でありますが、議員おっしゃいますように、都市機能、居住区域を集約することで暮らしやすい効率的な都市づくり、これを目指すという考え方はありますけれども、人口が例えば500人とか600人、あるいは1,000人、2,000人という小さな山村、漁村でもコンパクトシティーの考え方はあります。いわゆるばらばらのところにてんでんと人が住む。そういうときに、だんだん高齢化していって、その人たちが病気になった、生活できなくなる。いろんな面で、これを救うためにもコンパクトシティーの考え方を用いて、1カ所に集約というのは非常におかしいのですが、そこに住んでいただいて、公共施設をそこに集中して効率化を図る。安心、安全な生活を図るという方法もあります。その点におきまして、今回この古河市のまちづくりの中でも、古河地区の駅周辺のみでなく、区画整理事業地の中も一つのコンパクトシティーというような考え方を持って開発するのも一つの方法と思います。 また、事業の完成に向けてのタイムスケジュールとまちづくりの中での形態としての考え方ということでありますけれども、平成9年から確かに20年迎えようとしています。私も当時旧総和町の町長でしたけれども、実は私の前の町長からこれはずっと進められておりまして、たまたま私が就任したときにこの一部事務組合等ができたわけであります。そんな面におきまして、現在この古河市第2次総合計画の中で策定中でありますが、議員御心配のように、できる限りの早期完成を目指して頑張ってまいります。 また、保留地の処分方法と地権者との合意形成についての御質問でありますけれども、地権者との合意形成、当然これは必要であります。市民の意見もできる限り広く聞いてまいらなければなりません。莫大な予算を使うからであります。民間企業への売却等も含めて検討してまいります。 また、個人の換地につきましては、地権者の意向を十分踏まえながらこれは対処していきたい、そう考えております。 また、県工事の向堀川にかかる橋のかけかえ工事、これにつきましては、一応今は5年程度見込んでおります。議員からも、できる限り1年でも2年でも早くできないかという要望をいただいておりますので、御心配いただいておりますので、少しでも早くなるよう努力してまいります。 また、財源とのことでありますが、旧地域活性化交付金あるいは都市再生整備交付金の国庫補助金、あるいは河川公共施設管理者負担金、道路公共施設管理者負担金、そしてまた県の支援事業としての県補助金等を活用しております。これらも、今後も最大限これを活用してまいります。 以上、答弁とさせていただきますが、答弁漏れありましたらば2回目でどうぞお願いします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 生沼 繁議員の再質問を許します。 ◆8番(生沼繁君) 答弁ありがとうございました。2回目ですので、自席より質問をいたします。 コンパクトシティーについて、現在のように、もう既にでき上がってしまっている拡散型都市構造の最大の要因は、やはり自動車の普及による郊外の利便性というものが増大されたことであると言われております。以前は中心部に主な商店街や行政機関を初めとする都市機能が集中し、その周りに住宅地が形成される集約型都市構造でありましたが、今言われているコンパクトシティー、つまり効率のよいまちが形成されていたわけであります。先ほど答弁にありましたように、もう来年で成人式を迎える20年、私の住んでいる上辺見地区の地権者を初め、なかなかこの事業が進まないことに対し、憤りや行政に対し不信感を持ち、また市民の多くの方が、言葉は適当ではありませんが、メルトダウンを起こしています。早期に完成できるスケジュールを立て、それに沿って工事を進めていただきたい、そのように意見いたします。 まちづくりの中での形態としての考えでありますが、都市計画マスタープランの中で、あの地区は商業、産業と行政、文化の複合型都市機能のエリアとなっております。今古河市第2次総合計画を策定中ということでありますが、このマスタープランを100%入れ、策定をお願いいたします。 地権者との合意形成については、市民が主役のまちづくりであり、まず地権者や市民の声を広く聞くことが大事なことではないかと思います。 また、専門的知識あるいは外部の意見を取り入れ、私たちの子や孫がこの土地の利用を、これでよかった、将来を見据えたまちづくりをしてくれたと後世になって言われるように取り組んでいただきたいと思います。 また、事業を進めるにはお金が必要です。保留地の地価が年々下落している中、一方では資材費の高騰や工事単価が上がっております。財源の不足がますます予想されますが、先ほど幾つかの交付金、負担金、補助金を最大限活用していくとの答弁でありました。総事業費約205億円の大事業でありますので、いろいろな方策でこの財源を確保していただくよう意見いたします。 最後になりますが、保留地の処分方法です。先日担当課に聞いたところ、第5工区内は供用開始になり、宅地として整備した10区画約2,600平米、販売価格約1億3,000万円がまだ売れていないとのことをお聞きしました。バブル期なら飛ぶように売れた土地も、今は少子化の影響か、よほど住環境のよい場所で、安い値段でないと売れない状況であります。民間の事業者に協力していただき、この販売を考えるのも一つの方法であるのではないかと思いますが、この処分について伺います。 古河駅東部土地区画整理事業について、2つの提案をいたします。現在の状況では除草費に、管理に負担がかかってしまっている状況であります。供用開始になれば、土地や建物に、宅地なんかだと平米百二、三十円ですか、まだこの辺はちょっとわかりませんが、いずれにしても宅地造成が完了すれば、そういう固定資産税、また建物を建てれば、建物に税金がかけられるわけであります。そんなことから、早く西牛谷辺見線の早期開発があると思います。県事業によって整備する十間通りと向堀川にかかる橋のかけかえ、河川の整備と国道125号線への接続を国や県へ積極的に働きかけ、早期完了に向けて努力していくよう提案いたします。 2つ目は、第1工区から第4工区の中で文化施設予定地、駐車場を含めた大街区の公共施設の集約化を図り、土地利用を図ること。事業費を低く抑えるための大街区として整備をすること、縮小した形のコンパクトシティーを市の中心につくることを提案いたします。 古河駅東部土地区画整理事業地の完成なくして古河市の発展なし。以上、保留地の処分方法について答弁をお願いいたし、2点要望いたしまして代表質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) お答えします。 まず、先ほどから議員のおっしゃるように、早期完成、これは地権者も古河市も願っております。努めてまいります。よろしくお願いします。 また、都市計画のマスタープランの中で複合型都市機能のエリアになっている。そのマスタープランを100%取り入れて策定をとありますけれども、これはまず100%は無理です。先ほど議員おっしゃったように、例えばもう不動産価格が下がっています。がたがた下がっているし、また、ここに入っていないだろうなと思ったところも大分不良土、いわゆる産業廃棄物も入っているようです。ですから、この処理費が大分かかっています。これはみんな市民の税金です。ですから、これはやはりあそこの人だけの問題でなくて、古河市全体の問題になっているので、マスタープランの100%取り入れというのは無理ですが、それに近い形でできるように努力してまいります。 いろんな面で、初めから計画にちょっと無理があったと思うというのは最初の市長、町長たちも、かつての小倉市長も植竹町長も、これは非常に、あったけれどもということがあって、それも踏まえた中で努力させていただいています。よろしくお願いします。 それから、市民の声を聞く、あるいは外部の意見を聞く、これはごもっともであります。そうしてまいります。 それから、民間事業者の協力が必要だろうとありますが、これもそのとおりでありますが、手数料の支払いについてはちょっと考えさせてください。 それから、除草費等の管理費負担ですが、保留地や、あるいは換地前につきましては古河市の負担といたします。ただ、個人の名前になってしまったところは、個人で除草費用とか、その他の負担お願いいたします。 また、西牛谷辺見線、この国、県に働きかけ、いわゆる国道125号線から土地区画整理事業地内へ入る道路、これは早期の完成を目指します。議員の御心配のとおりです。一生懸命やってまいります。よろしくお願いします。 また、代替地の公共施設の集約化、第1工区から第4工区ですが、これにつきましては、できる限り、できるものはやってまいります。 いずれにしましても、バブル以降、この価格も非常に下がってしまいまして、また不良土等もあります。あそこにつきまして、この土地をいかに高く売るかといっても、保留地が高く売れない、そういう面もあります。これにつきまして、どう解決するかは、答えは1つしかないです。用途区域の変更なのです。第1種低層住宅、いわゆる専用の住宅というのは市街化区域でも最も安い地域で、あそこはその地域なのです。また、この間のいろんな大雨の状況も見ております。そんな面で、これをいかに高く売るかというのは、用途区域の変更、文化センターをつくろうと思ってあそこを近隣商業地域にした。これは、たまたま行政執行者が自分の土地が入っていたのではまずいですけれども、私は1平米も持っていませんから。例えば、あそこを近隣商業地にこの区画を整理して、要するに行政が持っているところを中心に近隣商業地域に変更できれば、土地の値段はぐんと上がりますので、相殺力によって、バブルで値崩れしたもの、これがフォローできて、お金が足りない、市の持ち出しが相当になるのではないかとか、いろんな御心配ありますが、それにつきましては解決できるだろうと思います。そんなことにつきまして、用途地域の見直しはこれからどうやるか、土地の集約化はどうするか、それにかかっていると思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 以上で、政策研究会、生沼 繁議員の代表質問を終了いたします。 次に、古河市公明党を代表して、渡辺松男議員の発言を許します。 なお、発言時間は20分です。          〔11番渡辺松男議員登壇〕 ◆11番(渡辺松男君) 11番、公明党の渡辺松男です。通告順に従い、代表質問をいたします。 3月11日、未曽有の大震災と巨大津波、原子力事故災害をもたらした東日本大震災から5年を迎えました。被災地では復興のつち音は響いていますが、17万4,000人を超える人々が避難を余儀なくされています。一日も早い被災者の生活となりわいの再建と復興の総仕上げの完成を祈るものでございます。また、昨年9月の関東・東北豪雨において被災された皆様の一日も早い復旧、復興を願うものでございます。 それでは、市長の施政方針について質問いたします。 最初に、地方創生の取り組みの中から。新たに創設された地方創生加速化交付金につきましては、戦略産業、定住促進事業と地域観光モデルツアー推進事業について現在国に申請しているとありますが、その具体的な内容についてお示しください。 次に、教育文化の中から。昨年学力向上の目玉として導入をされました古河塾について、その現状と今後の取り組みについて伺います。 次に、古河市民大学についてお聞きします。市民大学については、一般的に、全ての市民を対象として多様なプログラムによる学習を継続的に提供している学習の場のことであり、講座の集合体のようなイメージがあります。現在においては、学習機会を提供する供用型から、市民が企画、運営していく参加型になり、また、自由な発想に基づく新しい学びの場の提供に変わってきています。古河市における市民大学の設立目的として、1、生きがいと地域への愛着心を育むこと、2、よりよい社会生活を送ること、3、魅力あるまちづくりにつながることを目指すとお聞きいたしました。生きがいのある豊かな暮らしの実現とありますが、具体的な内容、講演に当たってのスケジュール、運営委員会の構成につきまして、どのようなものなのかを伺いたいと思います。 次に、福祉健康から。市民の憩いの場、古河福祉の森会館周辺の整備を具体的にどのように考えているのかを伺いたいと思います。 また、認知症高齢者の増加対応について。成年後見人制度の利用に関する相談及び手続の支援等を進めるとありますが、具体的にはどういうことか伺います。 次に、生活環境の中から。災害時における避難者支援を充実させるため、市内3地区に備蓄倉庫を設置するとありますが、どういう状況下で、何日分の備蓄を想定しているのかを伺います。 次に、コミュニティ・行政の中から。市内循環バス「ぐるりん号」について、「小型バスを導入し、古河駅東口を起点とした新規コースの運行を開始します」とあります。ことし1月16日、軽井沢スキーバス転落事故があり、これから社会に羽ばたく未来ある学生が多数犠牲になりました。その原因は、従業員健康管理と労働環境にあったと言われています。運行に関しては委託しているわけですが、その運行管理の状況について伺います。 最後に、都市基盤の中から。「工業団地の整備は、雇用の創出、定住促進につながる施策として期待されることから、新たな産業用地を計画・確保し、基盤整備を促進します」とありますが、具体的な考えを伺います。 質問項目が多岐にわたっておりますが、御答弁のほどよろしくお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 渡辺松男議員の質問にお答えします。 地方創生加速化交付金についてでありますけれども、議員御承知のように、政府が一億総活躍社会の実現に向けた緊急対策のために、12月補正予算において総額1,000億円、1自治体最大8,000万円限度の補助事業を創設しました。古河市におきましても、古河市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた事業について申請したところであります。 市では、戦略産業の定住促進事業として、戦略産業推進事業、定住促進サポート事業、イメージ戦略推進事業の3事業を予定しております。市内産業のうち製造業、これを戦略産業として位置づけ、事業環境の整備や企業間連携の促進により、市内企業の活性化を支援いたします。さらに、定住促進とイメージアップ、この加速化、一体的に推進してまいります。また、地域観光モデルツアー、この推進事業でありますが、市の資源を活用しまして、体験型モデルツアーの構築、食をテーマにした新商品の開発、こういったことを行いまして、地域活性化に努めてまいります。 古河塾につきましては、教育長の答弁とさせていただきます。 市民大学のこの内容についてでありますけれども、古河市全体、地域全体を1つのキャンパスと捉え、そして地域の理解を深めまして、ふるさと古河を再認識してもらう。人生に活気や希望、潤いを与えるような講座、講演会、これを体系的に継続的に実施する予定でありますので、よろしくお願いします。開講に当たってのスケジュールにつきましては、4月に古河市民大学運営委員会要領、これを制定しまして設立する予定です。 なお、運営委員会の構成につきましては、市民大学等検討委員会の委員、各講座の講師など、古河市の生涯学習、これに精通した方を考えております。 古河福祉の森会館前の南側、自然林についてでありますが、議員御指摘のように、これまで市民に散策されておりました。ここを有効利用したいと思います。整備の内容につきましては、子供からお年寄りまでスポーツを楽しむことができる多目的広場、あるいは市民の交流の場として多くの人が集える公園として考えております。いずれにしましても、ここにつきましては、市民の皆さんの御意見をいただきながら基本構想を策定してまいりますので、議員の皆様の御意見もありましたら、よろしくお願いいたします。 また、認知症でありますけれども、平成27年4月現在で約5,300人古河市におります。平成32年にはこれがおよそ8,400人になるとの推定であります。財産の管理が困難になったり、詐欺の被害に遭う可能性もございますので、これまで古河市では成年後見制度についてホームページや広報、講演会等で知らせております。普及啓発、相談事業をこれから行うとともに、これまでのように法人後見事業等を実施しています。社会福祉協議会にもお願いしているところであります。さらに、本制度の普及を図るため、平成28年度より社会福祉協議会へ事業を委託して、制度に関する相談、法律専門家の紹介、申し立て書類の作成支援などを行う予定であります。 関東・東北豪雨の災害、この教訓を踏まえまして、指定避難所の備蓄倉庫は何カ所あるのかという御質問でありますが、先ほど増田 悟議員に答弁しました。市内3カ所、はなももプラザ、古河はなもも体育館、三和健康ふれあいスポーツセンターであります。3万2,000人支給対象としていますが、4万6,000食、備蓄目標約1日分であります。市民全員がそこに行くわけでないと思いますので、大体1日分を想定しております。 また、ぐるりん号でありますが、運行につきまして、議員御承知のように、平成24年4月から茨城急行自動車株式会社へ運行を委託しております。茨城急行自動車での運行管理状況ですが、道路運送法及びバス運転手の労働時間等の基準に基づき、労働時間、休息時間等を管理しており、定期的な社内監査を実施しております。また、社員の健康診断につきましても年2回行っており、健康管理にも十分留意しているということであります。さらに、毎日運行の前後にドライバーとの対面点呼を行い、乗車バス及び路線の確認、アルコールチェック、ドライバーの健康状態等を確認しているとのことです。 なお、市では社内監査結果の報告を受け、運行管理状況の確認を行っているところであります。今後もぐるりん号の安全運行に努めてまいります。 最後に、新たな産業用地を計画、確保、基盤整備を促進する、これにつきましての御質問でありますが、候補地はどこかということであります。一応仁連地区を産業拠点として考えております。市街化調整区域内でありますけれども、大きくあいている土地があります。そこをできるだけ安く仕入れられないと、安く販売できない。近隣は非常に安いので、そこと勝負するのには、それなりに仕入れを安くしなければならない。しかし、またそれなりの面積も必要であるという2つをクリアして、そして進めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 佐川教育長。 ◎教育長佐川康二君) 古河塾についての現状と今後の取り組みについてお答えいたしたいと思います。 現在約2,000名の児童生徒が古河塾にて学習しております。また、学習の支援に当たるサポーターですが、現在81名おりますが、まだまだ不十分な状態です。現在は基礎学力の向上と学習習慣の定着を図るために、インターネット配信によるプリント教材を中心に個別の学習を行っております。2学期末の意識調査ですが、「楽しく学習している」、また「役に立っている」と感じる児童生徒が8割を超え、学習意欲の向上のための一助となっていると思われます。 効果については、まだ始めたばかりですので、今後の県学力診断のためのテストや全国学力・学習状況調査等の結果を参考にしながら検証していきたいと考えております。平成28年度にはさらなる人材の確保に加え、中学校においては学習履歴が蓄積できる教材を導入するなど、よりよい学習が進められるよう環境整備に努めてまいりたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 渡辺松男議員の再質問を許します。 ◆11番(渡辺松男君) 2回目でございますから、自席で質問させていただきます。 まず、最初の地方創生加速化交付金についてでございます。これについては、戦略産業として製造業、そしてこのイメージ戦略としてシティープロモーション等を考えていると。あと、市内の観光の連携による推進ということを言われました。 先ほど同僚議員からも出ましたけれども、私はちょっと、ある記事で、非常に費用をかけずに、インバウンドを達成したというのがありますので、ちょっと紹介したいと思います。 和歌山県の紀ノ川沿いにある桃の果樹園、桃は、これは古河市と一緒。古河市の場合は果樹園ではないですけれども。桃の果樹園に、花の時期に合わせて香港や台湾の個人旅行者がやってくるようになった。彼らは、ここは桃源郷だと言い、思い思いに写真や動画を撮って楽しんでいる。インバウンド向け観光的措置はほとんどしていない場所に外国人観光客が集まっていることに地元もびっくりしているということです。聞いてみると、彼らはそれぞれの国の友人、知人のソーシャルメディアを通してその存在を知り、ぜひ見たいと、LCC(格安航空会社)などでやってきた個人旅行者たちでした。日本人にとっては単なる果樹園でも、香港や台湾の人々には桃源郷に見えたというところにインバウンドのおもしろさがあります。インバウンドのおかげで日本に新しい観光名所が続々誕生し、ソーシャルメディアによって共鳴、共振する時代が訪れたのですというふうに紹介されておりました。お金をかけなくても、こういうふうにして勝手にやってきて楽しんでいるということもあるそうでございますので、ぜひまたこれからの時代、ソーシャルネットワークシステムを利用して、またそういう仕掛けをしていってもいいのではないかということを提案したいと思います。 次に、古河塾についてでございます。先ほど教育長のほうから、2学期の集計ではみんな楽しく学習している、役に立っていると、こういう調査で、80%以上の方が喜んでいるということを伺いました。まだこれから4月に学力考査等あるということでございますけれども、とにかく子供たちが本当に楽しく、そして学習の習慣をつけていくということは将来においても非常に大切なことだと思いますので、これは古河市が先鞭をつけてやった事業でございますので、さらに育てていただいて、その効果を発揮していただきたいと思います。 次に、市民大学についてでございます。いよいよこの4月から運営委員会ですか、これも始まって、具体的に検討していくということでございます。こういう形で総合的なシステムとしてつくっていくということは、非常にすばらしいことだと思いますし、また市民が企画して新しい生涯学習の形になるのではないかと思います。これに関して申しますと、教育、市民大学ということに関して、教育関連なのでございますが、やはり1つの教育文化に関して基幹的な文化施設、これがどうしても当会派としては推進していただきたいということを申し上げたいと思います。豊かな潤いある市民生活には、やっぱり人口14万5,000人の古河市にふさわしい文化施設の建設が必要と考えます。市民の皆様からの要望も大きい。そして、大きな声もございます。ぜひ建設に向けて検討していただくようお願いを申し上げ、御所見を伺いたいと思います。 次に、(仮称)福祉の森公園の整備についてでございます。古河福祉の森会館は旧古河市の時代から本当に福祉の中心拠点としてつくられまして、市民の皆様にずっと御利用されてきているところでございます。今回新たに、子供からお年寄りまで活用し、スポーツ等もできるという多目的な広場ということでおっしゃっておりました。以前の質問でも申し上げているのですけれども、ぜひグラウンドゴルフ、先ほど菅谷市長のほうから、議員たちの要望もぜひいただきたいということでおっしゃっておりましたので、マレットゴルフ、グラウンドゴルフがあるわけですが、グラウンドゴルフの常設の競技場が古河市にないということで、ぜひつくってもらいたいという、そういう意見がございますので、ぜひこれもまた検討していただきたいと思います。 次に、認知症高齢者の増加対応について。成年後見制度の利用に関する相談及び手続の支援ということで質問させていただきまして、これが社会福祉協議会を中心に今成年後見人のサポートをやられているということの答弁でございました。今度は地域包括支援センターが三和地区にも、公明党としては最初から3地域ということで要望しておりましたけれども、三和のほうにもできるということで、そちらのほうからもこの成年後見人制度の相談を受けることができるということだと思いますが、私もいろいろと市内を回っておりますと、やはり先ほど菅谷市長もおっしゃったように、かなり認知症にかかってきて、大変な方もいらっしゃいます。やはりこの成年後見制度というのは充実させていかないと、今後また高齢化社会に対応できないと。しっかりと力を入れていただくように、よろしくお願い申し上げます。 次に、生活環境について。こちらの市内3地区の備蓄倉庫についてでございますが、これは先ほど増田 悟議員の御答弁に、災害、防災について詳しい説明がございましたので、これはこれで結構でございます。1日分あれば十分だということでございますけれども、ぜひしっかりと準備していただきたいと思います。 さらに、コミュニティ・行政についての市内循環バス「ぐるりん号」についてでございます。これは先ほど、しっかりチェックをされているということをおっしゃっておりました。かなり便数がふえてきて、やっぱり運転手とかスタッフもふやさないと、1人にかかる比重というのが大きくなってきますので、その辺を十分点検をしていただいて、せっかく市民の利便性のために増便をしていて、安全という部分でこれが後退してしまうといけませんので、ぜひ運行管理に十分目を配っていただきまして、安全で利便性の高い公共交通体制整備の構築に取り組んでいただきますよう要望いたします。 最後に、都市基盤、工業団地の整備ということであります。先ほどのお話ですと、仁連地区に大体構想としてあるのだという話でございました。この工業団地に関しては、特別委員会である古河市議会古河未来創造特別委員会の中でもいろいろ話題になっております。また、先日の新聞では、国のほうが、やっぱり東京一極集中だと、これが解消されないと非常にいろんな部分でよくないということで、これを関東周辺に分散するという方向性がプロジェクトとして出てきておるようでございます。 ちなみに、第1弾として、佐野市のインターチェンジ周辺に物流拠点とか、そういうものを持っていくという記事も出ておりました。ぜひ、この関東というのはそういう意味ではしっかりと整えておけば、政策的にそれを国が誘導していくという体制のようでございますので、しっかり工業団地の整備と、また遊休土地の利活用も考えていただいて、それに備えていただきたいと思います。 以上、多方面にわたりましたけれども、市民が主役のまちづくり、そして若者に選ばれるまちづくり、そして北関東でさらに古河市が発展していくよう御努力いただきますようお願い申し上げまして、私の代表質問といたします。ありがとうございました。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) お答えします。 まず、議員、先ほどの第1回目の答弁で訂正させていただきます。先ほど避難所の収容数3万2,000人と答弁したのですが、2万3,000人の誤りです。済みません。 その場合の4万6,000食というのは、いわゆる2食分なのですね。いわゆる1日分ですね。そういうことですので、よろしくお願いします。 先ほど議員から、和歌山県のいわゆる桃の果樹園の、外国人の集客がそこにあると。SNS等いろんな、インターネットを活用して、知った外国人等が訪れているという情報。放映は串本町か何かそれがあったのかな。ちょっと私も記憶は薄れますが、いずれにしましても日本全国そういう傾向があります。これにつきましては、私たちもそういうSNS等を活用して、古河市のいろんな面でインバウンドに努めてまいります。 それから、古河塾につきましては、教育長答弁といたします。 また、市民大学ですが、かつての文化センター、いわゆる私たちはこれは文化センターそのものが要らないというのでなくて、つくる場所が悪い。地権者の方には申しわけないけれども。特にあそこは、産業廃棄物が一番埋まっている場所につくる。そしてまた、そこに130億円というお金が莫大過ぎるということで、つくるのならば古河駅周辺であります。ですから、何度も申しますが、こういうものは月曜から金曜がいわゆる東京方面の方にホームグラウンドとして使っていただける。そうするには、駅からすぐ近くでないと使ってもらえない。便利な場所です。全国の文化センターの九十数%が大赤字でありますので、そうすることによって、そういう面がかなり解消してまいる。そしてまた、利用度も高くなると思いますので、つくるのだったならば古河駅周辺、近くであります。 もちろん予算も違いますが、今進んでいるのが、古河地区には古河勤労青少年ホームのところに(仮称)市民交流センターですが、三和地区でも地域交流センター、今建設計画、議員御承知のとおりであります。可動式椅子の300席を備えまして、400人から入れると思いますが、本格的な照明設備あるいは音響設備を備えたものを考えております。本当にいい施設ができる、そういう設計でいますけれども、予算は5億円ぐらいです。ですから、この130億円というお金がいかに大きいか。この辺、できる限り予算を絞る中でいいものをつくっていきたい、そう考えております。 また、古河福祉の森会館の南側の整備ですが、グラウンドゴルフ、これにつきましては、議員おっしゃるとおり、これは前向きにその要望を受け入れてまいります。よろしくお願いいたします。 また、認知症につきましても、今度地域包括支援センター、3地区に中心としてできますけれども、これは社会福祉協議会に委託します。社会福祉協議会でこの成年後見制度、さらなる充実を図ってまいります。このようにしてまいりますので、よろしくお願いいたします。 また、ぐるりん号ですが、これにつきましては、議員のおっしゃるように、安全管理、安全運行に努めるよう古河市としても一生懸命これをともに管理してまいります。よろしくお願いします。 工業団地の整備につきましても、東京一極集中の中でも利根川を越えた、特に一番近い古河市ですから、ここに受け入れ準備が必要と思います、圏央道の全線開通も迫っておりますので、準備してまいります。よろしくお願いいたします。御提言ありがとうございました。 ○議長(佐藤泉君) 佐川教育長。 ◎教育長佐川康二君) 古河塾に対する御理解と御支援ありがとうございます。タブレット端末等のICT環境の整っている古河市の小中学校ですので、今後もそれを活用した古河塾、さらに進めていきたいと思います。どうぞ御支援お願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 以上で、古河市公明党、渡辺松男議員の代表質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。          午後 零時10分休憩                                               午後 1時14分開議 ○議長(佐藤泉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、真政会を代表して、針谷 力議員の発言を許します。 なお、発言時間は20分です。          〔18番針谷 力議員登壇〕 ◆18番(針谷力君) 18番、針谷 力です。真政会を代表し、市長の施政方針について代表質問いたします。 市政運営の基本方針の中に、国においても地方自治体においても地方創生が最重要課題の一つである中、古河市の予算編成について、事業の選択と予算の集中により、一層の効率化と財源配分の重点化を図ったとございますが、具体的にどういうことなのかをまずお示しいただきたいと思います。 国は平成27年度補正予算1兆1,646億円を計上いたしました。一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策等として、非常に大きな補正予算を組んだわけです。その内容を見てみますと、希望出生率1.8に直結する緊急対策として2,068億円、投資促進・生産性革命2,401億円、地方創生の本格展開として1,670億円。当然その中に地方創生加速化交付金1,000億円が含まれているわけです。昨年末、12月18日に閣議決定し、内閣府地方創生推進室よりその内容が示されました。同年12月22日、スケジュールイメージが示されております。 地方創生に関しては、昨年の代表質問でも私のほうから幾つかの話をさせていただきました。それに伴ってというか、その時点で地方創生の推進についてということで、昨年の1月9日、石破 茂地方創生担当大臣よりというふうなことでいろいろな資料もいただき、私たち議員のほうにもDVDで配られたという経緯があったかと思います。今回はさらにその加速化交付金ということで、その当面のスケジュールイメージというのを見てみますと、国として12月18日から説明会、申請事業候補検討を市町村が1月5日から、1月8日の時点で市町村の県事業の連携可能性検討、実施計画書策定が1月14日前後、1月15日以降に実施計画事前提出というふうなスケジュールが12月22日の段階で示されているわけです。 先ほど申し上げました、昨年の1月9日、石破 茂地方創生担当大臣より、「地方創生の推進について」というものが出されてから1年弱の期間に、アベノミクス「3本の矢」とも言われておりますが、まさに矢継ぎ早に、国としての5カ年計画に沿って頑張っている地方には補助金を支給しますよと言っているわけです。計画をつくるのに1,000万円、古河市にも出しましたよ。3月までには古河市のまち・ひと・しごと創生総合戦略を、きちんとしたものを提出してください。もちろん、ただつくっただけでは何も変わりませんよ。当然のことながら、具体的な施策を展開していきなさい。事業を始めなさい。そのために、都道府県であれば4億円から8億円、市町村であれば4,000万円から8,000万円を目安に交付をしますよというふうに国は言っているわけです。 当古河市においては6月25日から総合計画審議会及び総合戦略会議が組織され、11月に古河市第2次総合計画の基本構想ができ上がり、12月定例会へ上程されました。全7回の会議を経て、2月25日、古河市まち・ひと・しごと創生総合戦略というものが案としてでき上がっているようです。もしかすると、これから議会のほうにこれらのものが提出されてくるのかもしれませんが、これそのものは古河市のホームページで公開されているものですから、資料として拝見させていただきました。その中には、当然のことながら施策と主な取り組みも示されておりますが、地方創生の取り組みについてということでは、地方創生加速化交付金については戦略産業・定住促進事業と地域観光モデルツアー推進事業について国に申請しているとありますが、その具体的な事業内容について、でき得ればこの総合戦略に沿ったものとしてどこに該当するのかということも含めてお示しいただきたいと思います。 次に、主要な事業について7点通告を出しておきましたが、備蓄倉庫に関しては同僚議員から同様の質問がなされ、ある程度理解をしましたので、ここの分を削除させてください。6点についてお聞きします。 まず、茨城国体に向け、古河はなもも体育館サブアリーナの実施設計を進めるとありますが、9月定例会において上程されました補正予算、具体的には反社会的勢力からの土地、建物を取得するための1,350万円を含め、また本定例会の補正予算でその解体費用というものも計上されているようですが、これらを含め、建設費用や新たな駐車場整備を含めて総事業費は一体幾らになるのか。その財源もあわせてお示し願います。 次に、昨年、国の補正予算を使って消防団員の家族にプレミアム商品券を配付ということがなされましたが、その成果はどうだったのでしょうか。今回永続的な功労報償金制度を条例として制定する意味は何なのか。現状の近隣市及び茨城県内の市町村の消防団員への費用弁償と功労報償金制度はどのようになっているのかをお示し願います。 次に、「「ごみのないきれいなまち」を目指して」と施政方針に書いてありますが、さしま環境管理事務組合への古河地区のごみの受け入れについてはどのように進んでいるのでしょうか。あわせて、古河市のごみ焼却場の耐用年数についてこの機会にお聞かせ願います。 次に、日野自動車株式会社につきましては、「円滑な受け入れ態勢を構築してまいります」とありますが、本年度具体的には何をどのようにされるのかをお聞きします。そもそも日野自動車との友好な関係をこれまで築き上げてこれたのか、あるいは連携がとられているのか、この機会に改めてお聞きいたします。 観光振興について、「年間を通してさまざまなイベントを開催します」とありますが、古河市がイベントに主体的に携わるものなのでしょうか。今後、今現時点であるイベントをさらにふやすということなのでしょうか。どういうおつもりでイベントを開催するというふうに書かれているのかをお聞きしておきたいと思います。 最後になります。古河駅東部土地区画整理事業について、現在の進捗率と今後の予定についてお示し願います。 以上、第1回目の質問といたします。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 針谷 力議員の質問にお答えします。 まず、施政方針の事業の選択と、そして集中、これにつきまして具体的にはとの御質問であります。これにつきまして、まず子育て支援については、新しい事業としてひとり親世帯の児童クラブと小学校給食費、この2つの無料化、もちろんこれは親がいない世帯も含みます。あるいは駅前子育て広場での子育て支援センター、一時預かり及び保育ステーション事業の立ち上げ、さらには子育て拠点施設整備として古河赤十字病院跡地に上辺見保育所の移転計画を立てております。この工事にも着手します。 教育環境の整備につきましては、特に学力の向上と学校の環境整備に重点を置いてまいります。昨年開始しました古河塾、ICT教育、この充実、あるいは小学校は全部終わりましたので、次は中学校のエアコン整備、これを順次行ってまいります。また、和式トイレしかないという現状から、小中学校のトイレの洋式化、これも今図っているところであります。 さらに、若者、子育て世帯の定住促進策として奨励金の交付を充実するなど、効果的な事業をそれぞれ予算化しております。 また、一層の効率化につきまして、生活保護費等の社会保障経費、公共施設の老朽化、これにつきましての対策、避けられない経費が年々増加しております。議員御承知のとおりであります。この経常的な経費について、今後3年間で5%のシーリングを目指しております。平成28年度は2%のシーリングを実施し、抑制に努めております。2%というと、約1.5億円になります。 次に、地方創生加速化交付金、この制度の概要につきましては、先ほど渡辺松男議員の御質問にお答えしましたが、市では戦略産業・定住促進事業として、戦略産業推進事業、定住促進サポート事業、イメージ戦略推進事業、この3事業を予定しております。その中で本交付金の対象事業及び基準につきましては、地方版総合戦略における取り組みの先駆性を高めまして、仕事創生、人の流れ、働き方改革など目に見える地方創生の実現に向けた効果の高い事業としております。 申請事業としましては、雇用の拡大から定住促進まで一体的に推進することを目的とした戦略産業・定住促進事業、本市の資源を最大に活用しまして体験型モデルツアーの構築や、食をテーマにした新たなメニュー関係等により、平常時の観光客の増加を目指した地域観光モデルツアー、この推進事業であります。2つの事業とも、地方創生先行型交付金で実施した取り組みについてレベルアップを図る事業として選定したものでございます。今後は、次年度から予定されている地方創生推進交付金、地方創生応援税制にもつながるよう情報収集に努めてまいります。 また、古河はなもも体育館サブアリーナの総事業費ということですが、先ほど質問にもありましたけれども、概算総経費としては8億3,300万円を予定しております。平成28年度と平成29年度、2年間に分けて実施予定であります。財源は合併特例債であります。駐車場につきましても、運動公園西側の1万4,000平米の整備を計画しております。概算総係費は全て合わせて3億8,890万円を見込んでいます。財源はやはり合併特例債であります。 また、備蓄倉庫につきましては、先ほど答弁要らないということなので、こちらにつきましては省きます。 ファミリー支援補助金、これは消防団員のですけれども、合併10周年記念のプレミアム商品券の事業に合わせて、団員の共済会への市補助金によるプレミアム商品券を購入し、団員の家族に配付して好評を得ました。今後につきましては、ファミリー支援補助金要綱については廃止し、家族に対する功労報償金、この支給について、条例に基づき、団員の家族年間6万円の功労報償金を支給するものであります。団員の家族に対して継続的に支援することによって、団員確保につながるものと期待しております。 県内の消防団員出動手当及び家族功労報償金制度についてですが、出動手当につきましては県内最高額が5,000円となっています。古河市は今回4,000円にします。これまで3,000円でしたので、4,000円にします。家族功労報償金制度につきましては、県内においては古河市が初めての導入となりますので、よろしくお願いいたします。 また、古河クリーンセンターでありますが、築22年経過しております。一般的に20年から25年が耐用年数というか、目安となっております。故障等の緊急時を想定しまして、近隣の県西あるいは県南の広域事務組合や小山市のごみ処理施設による処理について協定を締結してをおります。施設の稼働停止時に対応した相互の応援体制を整えておりますので、よろしくお願いいたします。 今後もこのクリーンセンター、この延命化につきまして課題を整理しまして、現在古河市で1市2方式でごみ処理、分別をやっておりますけれども、統一化に向けてさらなる検討を重ねたい。何せ予算が莫大にかかるもので、これは検討を重ねなければならないという状況にありますので、よろしくお願いします。 また、日野自動車でありますけれども、現在約350人の従業員が働いております。平成28年8月から段階的稼働に合わせ、本格的な移動となってまいります。定住促進を古河市も図るため、関係部署との詳細協議を図っております。その従業員及び家族を対象に市内見学会、今年度2月までに16回開催しました。約600人の方に、市内の公共施設や医療機関等の案内とあわせて、市が実施している子育て支援、教育、医療、福祉など転入者にわかりやすい転入支援ガイドブックを作成し、市の施策についてもPRを行っております。また、最近の見学会において、宅地建物取引業者との連携による住宅情報や賃貸住宅、戸建て住宅の多い地域、古河駅東部土地区画整理事業地内の住宅用保留地の案内も重視する形で実施しております。具体的には、社員の方へのスムーズな転入を図れるよう、関係部署が統一した認識を持ってさまざまな対応ができるように、定住促進の受け入れ検討会を設置しております。 また、日野自動車との連携が十分であるかと御質問をいただきました。私も市長に就任してから何度も日野自動車に足を運び、あるいは工場へも運んでおります。また、日野自動車からも古河市に来ていただいておりますし、その他の席も持っております。何といっても、お互いにいろんな面でやはり心が通じ合い、そしてまたその方針が明確にされることを望んでいるものであります。定住促進、関連企業誘致に向けた産業系土地利用計画もスピード感を持って取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 また、観光振興の質問でありますが、古河市では年間を通して、御承知のように花火大会などさまざまなイベントや祭りを開催しています。これはひとえに交流人口の拡大を図る、市内商工業活性化と観光の振興であります。イベントにつきましては、市が商工業の振興や市の歴史的文化の継承を目的として実施するもの、観光協会が交流人口の拡大や古河市のPRを図るまつり、あるいは商工団体が商工業のPRを図るために実施する祭り等があります。さまざまな形で古河市への集客を考えておりまして、また活性化を願っております。 また、各イベントというのは、議員御承知のように、市町村合併前から実施形態と予算についても経緯がありまして、それぞれの地域の祭りとして継承されてきております。関東ド・マンナカ祭りと古河よかんべまつり、確かに議員おっしゃるとおり、民俗芸能の保存と地域産業の振興となって、行政が余りかかわらずして、地域で自発的に、商店街もやっていただければ、これにこしたことはないのですが、実際にはそうなっていない。どんどん廃れる一方であるということから、行政がこれまでも手を差し伸べてきたのだろうと思います。そんな面におきまして、全く行政が素知らぬふりできないということから、できる限りのことはやってまいります。新しいイベント、古河コンや古河ほこてんマルシェ、これもそうですけれども、やはり活性化を願ったものであります。 また、古河駅東部土地区画整理事業につきまして、定住促進事業に組み込まれているかとの御質問であります。あるいは、地域創生加速化交付金とのかかわり合いはとの質問であります。これにつきまして、企業誘致等に伴う若者・子育て世帯定住促進奨励事業、これにおきまして、保留地を取得して家を建てた転入者に対しまして、これまで保留地取得奨励金を交付しています。これにつきましても、今年度までは50万円でしたが、次は100万円に、保留地を取得した人には引き上げてのいわゆる補助の予定であります。新年度予算に計上していますので、よろしくお願いいたします。 なお、定住促進奨励金は地方創生加速化交付金でなくて、国土交通省、これによります。社会資本整備総合交付金を財源としておりますので、よろしくお願いします。補助率は2分の1であります。 また、国県からの補助金以外に頼れるものはないのかとの御質問ですが、当事業の財源としては旧地域活性化交付金や都市再生整備交付金の国庫補助金、先ほど申しましたけれども、河川公共施設管理者負担金や道路公共施設管理者負担金及び県道の支援事業としての補助金を活用させていただいております。 民間への売却方法、民間購入のオファーにつきましてですが、これにつきましても、今現在、県内外3社の企業、この申し入れが来ていますが、これからも地域の方、地権者あるいは市民の方と、そしてまた議員の皆様といろんな御意見を聞きながら進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 答弁漏れがありましたならば、2回目のときに指摘いただきたいと思います。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 針谷 力議員の再質問を許します。 ◆18番(針谷力君) 2回目ですので、自席のほうから続けさせていただきたいと思います。 まず、施政方針についてということで、特に地方創生の取り組みについて再度、意見も述べさせていただきたいと思います。 古河市の総合戦略会議、スケジュール予定、これが、まち・ひと・しごと創生総合戦略会議の第1回目の資料としてスケジュール予定というのがございました。これを見ると、6月25日からスタートして、総合戦略がまとまるのが12月、アクションプラン等が出てくるのが3月と。全員協議会において議会に報告がされる予定だというふうなことがここに書いてございます。6月からスタートして、3月が1つのめどだということでこれまでつくってこられたのでしょう。そこに、ある意味いきなり地方創生加速化交付金というものが出てきたというふうに思っている職員の方も多くいらっしゃるのではないかというふうに推察します。しかしながら、3月までというのは、その総合戦略そのものをまとめるのは3月までとお尻は決まっていますけれども、いつまでにというふうなことでいえば、前倒しに前倒しに本来だったらやるべきだったのではないのかと思っているところです。実際に今言った国のいろんな制度というのが変わってきて、さらに言えば、今回のような補正予算等が回ってくるというふうなこともあり、さらに言えば、まち・ひと・しごと創生総合戦略そのものはこれからの古河市のまちづくりに重要になってくるわけで、国はもう5カ年というふうに決めています。古河市は何年でやるのか。その1年目だ。計画をとりあえずつくるだけではだめだというふうなことで、どんどん、どんどんその中の施策に関しても何に関しても、早目早目に対応していくべきですし、実行に移していかなければならないのだというふうなことを改めてこの場で強く申したいと思います。 ただし、そんな中で、これは東洋経済に書かれている幾つかの記事がありましたので、あえてこの場で紹介させていただきたいと思います。書かれているのは、木下斉さんという方です。インターネット等で見ればすぐ出せますので、ぜひ執行部の方はごらんになっていただきたいのですけれども、「地方創生のリアル」というふうなことで幾つかの記事が出ています。見出しが相当厳しいです。「なぜ地方は厳しい現実を直視できないのか」、あるいは「なぜ地方は撤退戦略を持たず事業をするのか」、「地方の衰退を招く「3つの重大な間違い」とは」、「地方は「好き嫌い」で物事を決めすぎる」、こんなちょっと過激なお題目がついております。そもそも計画そのものが非現実的なものであった場合、現場は混乱し、疲弊し、どんなにKPIあるいはPDCAサイクルを回したとしても、現実に合わないものはそもそもが達成できない。もともと地方創生が叫ばれた理由というのは、これは去年も言いました。単純に言えば人口が減るからです。人口が減ることを想定して古河市のまちづくりというのを考えていかなければならないのだと。今現在500億円からある予算が、人口の減少とともに、場合によってはその財政規模も減らしていかなければならない。そういう時代に、今後5年後、10年後、20年後に対応していくために、これから5年間である意味大なたを振るってください。現状維持ですら難しい。古河市の人口動態というのも、予想も、このまち・ひと・しごと創生総合戦略会議の第1回目に出されている資料としてあったかと思います。そういう中での計画をつくっていくのだよということを改めて申し上げておきたいと思います。 現実的には、先ほど言った中では、ある計画をつくる場合には、ある事業を完成させようと思う場合には、これは民間も含めてですけれども、うまくいかなかったときのことをきちんと考えておくべきだ。ある一定時期が過ぎて効果が望めないというふうにはっきりとわかった時点で、当然幾つかの条件を、第三者が見てもわかるような条件をつけて、撤退条項までつくるべきであろう。そうすることで、より現実化する。 さらに申し上げておきたいこととして、「地方は好き嫌いで物事を決めすぎる」というところの中で、「情緒に任せ、内輪受けで盛り上がりながら、プロジェクトが失敗しても単に傷を舐め合うだけの「仲良しクラブ」では、真に地域を変えることはできない」、「たとえ自分自身が損をしたとしても、ダメなものはダメとストップをかけ、修正するべきものは修正する。それが本当に故郷を愛することではないでしょうか」というふうな一文がございます。自分たち議会としては特別委員会も設置してございます。そういう中で、当然のことながら夢のような未来ではないかもしれないが、現実対応していく中で議会もともに考えていきましょう、そういう姿勢であるわけです。そういう意味では、いろんな資料に関してはもっともっと前倒しに議会への御提示もお願いしたいと思います。 次に、茨城国体に向け、古河はなもも体育館サブアリーナ実施設計を進めるという部分についてです。総額がわかりました。12億円以上ですね。14億円以上のお金を使ってあそこにアリーナ、体育館の附属、サブアリーナをつくろうというふうな計画であろうというふうなことでございます。そもそも「国体に向け」というふうなことで、国体の正式種目ではないということで国県からの補助金はゼロである。そういう中で10億円以上のお金をかけて、果たして、これからそれこそ5年後、10年後、20年後を見据えた中で新しい施設をつくるということについて、大きなクエスチョンマークがつきます。現在の施設を利用しながら国体を迎えるという、そういう検討事項はないのか、改めてお聞きしておきます。 消防用員に係る部分について、他市との比較というふうなことで、これは一般会計予算特別委員会の中でも御提示をいただきました。その中で自分として意見を言わせていただきましたけれども、この本会議でも言わせていただきます。効果があったというふうなお話ですけれども、果たしてそれで団員が拡充できたのでしょうか。ふえたのでしょうか。今ある現時点での団員の処遇をよくするということについて、否定はしません。その前に装備関係の充実。委員会の中では、ライフジャケットは現状50着しかない、今年度の予算では70着を予定しているというふうな話がありましたけれども、そういうところから先に進めるべきなのではないでしょうか。市民の安心、安全を守る、消防団員の安心、安全を守るということが最重点。その次に家族に対する思いやりですとかというふうなことになってくるのではないでしょうか。優先順位についてどうなのか、ここでお聞きしておきたいと思います。 そのほかの部分については、残念なことに時間がありません。観光振興についてだけ言わせていただきます。もっともっとポイントを絞り込むということも必要なのかもしれません。古河市の色をつけるというふうな点でも、今現状やられているイベント、それの集約化というふうなことも必要なのかもしれません。これについて改めて御所見を願いたいと思います。 以上です。 ○議長(佐藤泉君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 針谷 力議員の2回目の質問にお答えします。今急いで速記したもので、ちょっと途中、幾つか抜けましたら御指摘ください。 先ほどいろいろと御提言いただきました。本来なら前倒しでやるべきだったろうとか、あるいは早目に計画して実行すべき、まさにそのとおりと思います。そんな面におきまして、議員の提言、これを踏まえてこれからもやらせていただきます。 ただ、人口減少を想定した、古河市がまとめてある地方創生のいろんな戦略、国ではそのとおりと思います。ただ、私が目指すのは人口減少を想定したまちづくりではなくて、今20代、30代が御承知のように一番人口減少しております。合併して約4,000人減りましたが、これを逆にふやす。20代、30代を古河市にふやす、そういうまちづくりを目指しておりますので、そんな中での施策の展開であります。ですから、国は減を想定していますけれども、その中で古河市は人口増、これを目指した、教育の、あるいは子育て支援の充実、そういう施策を今展開していますので、よろしくお願いいたします。 また、茨城国体でありますが、先ほどサブアリーナの金額がかかり過ぎだろうという御指摘でありますが、実は茨城国体をやる水戸市、日立市、土浦市、石岡市、結城市とずっと、ここに一覧表がありますけれども、体育館のほかにみんなサブアリーナ、メーンアリーナ、あるいはそのまたサブですね、こういうものを計画していますし、持っております。今回茨城国体、綱引き会場になるのにも、要するに綱引き会場となるすぐ隣にそれが隣接してあるということが条件であります。ですから、前、黒川輝男議員から、ほかの小学校と中学校の体育館を利用して、バスで送り迎えしてはどうかと御質問ありました。御指摘ありました。考えれば、確かにそれも一考かと思います。できれば新しいものはつくることはないので、そうしたいのですが、例えば試合の途中に調整するのに、ほかの体育館まで、バスでそこまで行って、そこで調整してきて、また戻ってくるなんていうことはまず不可能だと思いますし、雨が降っているとき、その他いろんなときがあろうと思います。私もかつていろんな運動を見ていますけれども、試合の最中、試合時間の間にはみんなそれぞれ、体育館とかなければ、芝生の上でとかそのほかで運動して、準備運動とか練習試合なんかして備えております。ですから、バスで移動して、ほかに行って、そこを使って何とかサブアリーナをつくらなくて済むかというのはまず不可能であります。 また、例えば水戸市なんかでは、体育館でメーンアリーナの面積1,795平米。水戸市2つあります。1,824平米。日立市は2,393平米、土浦市1,778平米と、ほとんどが1,700平米、1,800平米になっていますが、古河市のつくろうとするのも1,670平米であります。ほかよりもわずかに古河市のは小さいです。手元にある資料だけでも、茨城県の国体が来る会場のほとんどがサブアリーナを計画しております。かなりが計画しておりますので、よろしくお願いいたします。 また、消防でありますが、去年のプレミアム商品券で団員確保につながったのかと御質問でありますが、まだ配ったばかりなので、その影響は出ていないと思うのですが、これからですね。 それからまた、団員の家族にいろんな面で手当てすることによって、市もこれだけ考えてくれるのだということで、少しでも、確保につながればという願いからであります。一月にすればたった5,000円であります。5,000円で、年間で6万円でありますけれども、消防団員の経験者も議員の中にたくさんおられるとは思いますが、本当にボランティアでやっている中で、これだけの費用でなくて、これしかもらわない。たったこれっぽっちで自分の仕事を犠牲にしています。ですから、私はなぜこの消防団を大事にするかというと、消防署員は、例えば年間700万円、800万円という給料をいただいて、その仕事についております。ですから、火災になっても当然駆けつけるのは当たり前で、しかしその後の事後処理は消防署の署員でなくて、みんな地元の分団がやっています。署員は次の火災に備えるためということで引き揚げてしまいますが、地元分団が朝までやっていても、本当に震える中で、翌日は仕事なのです。それでも寝ずに会社に行ってくれるのです。そういうのを考えると、1カ月5,000円手当をプラスしたとか、出動手当がこれまで3,000円を4,000円にした。確かに1,000円上がったかもしれないけれども、団員になり手がいないというのはどこに原因があるかというと、非常に厳しい現実の中で生活を犠牲にしながらやっています。これをまず私たちは思わないといけないし、古河市だけが突出しているのでなくて、全体が余りにも安過ぎるのです。 ですから、子育て支援もそうなのです。20歳までの医療費を無料化もしましたけれども、古河市は突出しているのでなくて、日本全体が低過ぎるのです。ですから、日野自動車株式会社に言われて、この3月議会で隣の境町では医療費の無料化も20歳までしました。こんなのは当然でありまして、余りにも低過ぎる現実、これを何とかして少しでも引き上げたいと思いますので、針谷 力議員も本当にすばらしい御提言をいただきます。大変感謝していますので、またそんな面でもぜひ御協力ください。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 山口副市長。 ◎副市長(山口裕之君) 針谷 力議員の地方創生の取り組みのうち、加速化交付金と、それから総合戦略の策定の件についてだけ補足をさせていただきます。 まず、今回人口ビジョン総合戦略につきましては、今般の3月というような決定の経緯になったわけでございますが、これはちょうど市の第2次総合計画と策定時期が重なったため、まずは総合計画の基本構想について議会の御了承を得ると。その上で総合戦略をつくるという手法をとらせていただきました。議会のほうの議決をいただいたという中でやらせていただきましたので、若干時間差が生じてしまったということでございます。 それから、こちらの地方創生加速化交付金の今回申請している事業2つ、大きくは2つでございますが、こちらについても現在案でございますが、総合戦略の中で雇用の創出、それから定住促進、そうした基本目標一、二設けてあります。こちらのほうに沿った内容として事業のほうは組み立てをさせていただいております。 以上、補足させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤泉君) 答弁は終わりました。 以上で、真政会、針谷 力議員の代表質問を終了いたします。 以上で、通告のありました代表質問は全て終了いたしました。 これにて代表質問を終結いたします。 △日程第3 散会の宣告 ○議長(佐藤泉君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。          午後 1時58分散会...